前回はいい音を奏でる缶を探す実験をしました。
今回はいよいよ、缶を使って「1弦ギター」を組み立てていこう!
少しむずかしい作業もあるので、安全に気をつけて進めてくださいね。
【印刷して使おう!】
「かんたん1弦ギター工作」
ワークシート

工作を始める前に、このシートをプリントして準備しよう!
手順をひとつずつ確認しながら進めるためのチェックボックスがついているよ。手元に置いて、チェックしながら進めよう!
PDF形式で別紙をダウンロード
やってみる工作かんたん1弦ギターを
つくってみよう
いろいろ実験してみましたが、今回はみんなのおうちにもきっとある「500mlのアルミ缶」を使ってつくってみましょう。
アルミ缶はとっても扱いやすいので、工作がはじめての人でも安心です。
それでいて、500mlなら十分よく鳴ります! まずはここから、自分だけの音づくりをスタートしよう!
材料
- ①空き缶(500mlのアルミ缶):1個
- ②角材A(太さ12mm×12mm前後、長さ70cm以上):1本
- ③角材B(太さ12mm×12mm前後、長さ60cm以上):1本
- ④ヒートン(「?」型のネジ、丸い部分の外がわ12mm前後):1本
- ⑤木ネジ(長さ2cmくらい):1本
- ⑥輪ゴム:2本
- ⑦わりばし:1本
- ⑧結束バンド(長さ15cmくらいのもの):7~10本
※角材はホームセンターで購入できます。今回は角材Aは90cm、角材Bは60cm、太さはともに12mm×12mmを使用しました。これより太いと缶の飲み口に入らないことがあるので、選ぶときは注意しましょう
※結束バンドは100円ショップでも購入できます
道具
- ⑨セロハンテープ
- ⑩ドライバー
- ⑪千枚通しまたはキリ
- ⑫ニッパーまたはキッチンバサミ
- ⑬メジャーまたは定規
- ⑭目印用のペンやえんぴつ
- ⑮軍手
- ⑯安全メガネ
※千枚通し(キリ)やニッパー、安全メガネなどは、100円ショップでも購入できます
- 注意!
- • けが防止のために軍手をして作業しよう
- • 安全メガネは、ニッパーを使うときや輪ゴムを張るときに必ずつけよう
- • とがったものやニッパー・はさみを使う作業は、必ず大人といっしょにやろう
- • 缶の飲み口はうすくなっているので、さわって手を切らないように気をつけよう
- • 角材は長いので、振り回してまわりの人や物にぶつけないようにしよう
つくりかた
このマークがあるところは大人といっしょにつくろう!
ステップ1 ボディと角材を
固定しよう
- 1

軍手をつけてから、角材Aの先に千枚通しやキリで穴をあけます(深さ5mmくらい)
- 2

空き缶の底の中心にも、千枚通しやキリで穴をあけます
- 3

空き缶の口から、角材Aの穴をあけた方の先を入れます
※入れるときに力が必要な場合があります。ひとりでできないときは無理をせず大人に手伝ってもらいましょう
- 4
▲穴の位置を合わせます 
角材Aの穴を、空き缶の穴に重ねます。そこに、ドライバーで木ネジをねじこみます
※空き缶を持って角材を動かしてみて、しっかり固定できたことを確かめましょう
▲角材Aまでかんつうするように、木ネジをねじこみます ▲最後までねじこまないで、5mmほど飛び出させておきます
- 5
▲空き缶から出ている部分に角材Bを重ねます ▲セロハンテープで2か所、止めます 空き缶から出ている角材Aに、角材Bを重ねて、セロハンテープで止めます
ステップ2 弦をはろう
- 6
▲えんぴつなどで印をつけるとわかりやすいです ▲深さ5mmほどの穴をあけます 
角材Bの、缶の口から50cmくらいのところに、千枚通しやキリで穴をあけます
- 7

あけた穴にヒートンをねじこみます。
ヒートンの輪の開いた側が、缶の逆側に来るようにします - 8
輪ゴムを2本つなげます
- 9
▲ヒートンにひっかけて ▲反対側を木ネジの頭にひっかけます つながった輪ゴムのはしとはしを、ヒートンと木ネジに引っかけます
※注意
輪ゴムをかなりひっぱります。切れたときに手や顔に当たらないように注意!
輪ゴムをひっぱる前に安全メガネをして作業すると安心です - 10
▲強くつかんで、折り曲げよう ▲切り口にトゲができてしまった場合は、危険防止のため切り取っておこう
危険なので大人といっしょにやろう!わりばしの太い側を1.5cmくらい切り取ります
(これがブリッジになります)
ニッパーやキッチンバサミで強くはさんで折ります。ない場合はカッターナイフで切りこみを入れて折ってもOK - 11
缶の底付近の輪ゴムの下に、わりばしの先をはさみ、セロハンテープで止めます
※切断面を缶の口側に向けます
※ゴムの振動がよく伝わるように、セロハンテープは缶の口側にずらして貼ってください
ここまでで、輪ゴムが弦になって、はじくと音が出るようになりました!
ステップ3 仕上げ
- 12
▲ぎゅっとしめて ▲あまった部分は切り取ります ▲7~10本ほどまきます 角材A・Bに、結束バンドを強めにまきます
※間をあけて7~10本ほど
1本目はまずゆるめにまいて、一度ギターをかまえて、結束バンドに輪ゴムを押し当ててみよう!
このとき結束バンドの四角い「頭」の部分が手に当たると、演奏のときに邪魔になります。結束バンドを回して向きを調整し、自分にとって持ちやすい向きを決めてから、最後にギュッとしめよう。
2本目以降は1本目と同じ向きでまけばOK! まき終わったらあまった部分は切り取ろう。
- 音を鳴らすポイント
もし音が聞こえないほど小さい場合は、次のことを試してみよう。
- • 缶にわりばしを貼る位置を変えてみる
- • わりばしを貼っているテープが缶の口側にずらして貼られているか確認する(工程11を参考にしよう)
- • 輪ゴムの長さを変えてみる(短すぎると張れないので注意!)
- • ヒートンの位置を変えてみる(輪ゴムがゆるくて鳴りにくい場合は缶の反対側に、輪ゴムが張りすぎている場合は缶側に数cm移動させよう)
完成!

空き缶が、あなただけの楽器に変身しました。
どんな音が鳴るのかな? 次回は、実際に演奏してみよう!
監修してくれた先生

工作・文:石川大樹
イベント「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」の主催者として知られる。共著に電子工作本『雑に作る』がある。

監修:滝川洋二
NPO法人ガリレオ工房名誉理事長。身近な素材を使った科学実験の第一人者。テレビ番組の監修や工作・実験本など実績多数。
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