ニュース News

 

ニュース

日本初※1、電子レンジで調理ができる「レンジde缶TM」開発
~ 独自開発のアタッチメントを缶詰に装着するだけで加熱調理が可能に ~
更新日:2025年7月11日

 

 

 

当社は、独自開発したアタッチメントを缶詰製品に装着することで電子レンジ内でのスパークを抑制し加熱調理できる「レンジde缶TM」を国内で初めて開発しました。今後は量産化に向けた取り組みを進めていきます。

レンジde缶

「レンジde缶™」は、当社が開発した専用のアタッチメント(名称:ノンスパークキャップ™)を缶の底に装着することで、加熱時に照射されるマイクロ波と金属素材の相互作用によって発生するスパーク(火花)を抑制し加熱調理ができる製品です。

従来は缶詰を温めて食べる際、中身を別の容器に移して電子レンジで温める方法が主流とされており、ライフスタイルの変化によるニーズには応えきれていないという課題がありました。

当社では「誰もが電子レンジで簡単に中身を温められる缶詰を提供したい」という想いから、2021年2月に開発プロジェクトを発足。4年の開発期間を経て、「レンジde缶™」の開発に成功しました。今後は、本製品の量産化に向けた取り組みを加速し、「温めることでおいしく食べられる缶詰」という新たなジャンルの創出を推進していきます。

1自社調べ - 特許取得・出願状況の調査および日経テレコンを用いた報道履歴(業界紙を含む)調査に基づく
(2025年7月9日時点)

※缶詰の加熱時間は電子レンジの出力ワット数や内容物によって異なります。

<加熱前後のサーモグラフィー>

加熱前後のサーモグラフィー

「ノンスパークキャップTM」について

電子レンジで缶詰を加熱した場合、庫内で発生するマイクロ波が金属表面に反射することで、マイクロ波が缶詰の一部に集中し、スパーク(火花)が発生するおそれがあります。特にレンジ庫内底面との距離が近いとそのリスクは高まります。

「ノンスパークキャップ™」は、缶詰の底部に取り付ける専用アタッチメントで、レンジ庫内底面との間隔を適切に保つ構造を採用しています。これにより、電子レンジ加熱時に懸念されていたスパークの発生を抑えることが可能となり、手軽に缶詰を温められる新しい調理体験を実現しました。

缶詰をそのまま加熱ちノンスパークキャップ装着時の違い

※一部の電子レンジでは本製品をご使用できない場合があります。
※使用時は缶詰の上蓋を完全に開けた状態で加熱します。

■加熱実験の一例
加熱実験の一例
<加熱条件>

レンジタイプ:家庭用電子レンジ
ワット数:500W
加熱時間:60秒

※電子レンジの機種・条件によってスパーク(火花)の発生率は変動します。
※実験結果は一例です。ワット数や電子レンジの機種など別条件でも実験を行っています。

スパークのメカニズム

電子レンジ内で缶詰に強いマイクロ波が照射されると、金属缶表面に存在する自由電子が振動し、一部の電子が金属から飛び出します。飛び出した電子は空気中の分子や原子と衝突し、これらがイオンと電子に分解される過程でスパーク(火花)が発生します。

電子レンジに入れた缶詰からスパークが発生するメカニズムにおいては、「強いマイクロ波の照射」が大きな要因となります。

スパークのメカニズム

 

 

本件に関するお問い合わせは「お問い合わせ」画面よりご連絡ください。
お問い合わせ


 

ニュース一覧に戻る