ところで、気になっていたことがありました。『ホワイトツナ』って、表示されている缶詰、目にしたことありませんか?
「?」と思いながら、見過ごしてきたのですが、意味が分かって「なるほど!」となりました。
『ホワイトツナ』とは、「血合いを除いた鮪の魚肉」のこと。……そもそも、「血合い」ってなに?それは、回遊魚が、泳ぎ続けるために必要な、特別な筋肉。ふつうの筋肉(いわゆる、普段、お刺身などで食べている部分)を支えるような役割を担っているとか。人間でいうなら、イメージ的には「コアマッスル」のような?鮪は、寝る間も泳ぎ続けなければならない魚なので、特に「血合い」が大きいらしいのです。
ただ、「血合い」は、香りが強い、筋が強いなどの理由で、苦手とされることが多く、それを除いて「食べやすい部分」だけを詰めた、というのが、『ホワイトツナ』缶詰だということ。食べる人の気持ちを考えて、丁寧に作られているんですね。
いままでも、これからも。安心、安定の味。
唐突ですが、白いごはんに、甘じょっぱい味。すっごく合いますよね。これはもう、「米食系アジア人」に、広く深く刻み込まれている、“舌の記憶”だと確信します。
韓国『ヤンニョムチキン』、中国『チャーシュー』、台湾『ルーローハン』、タイ『マッサマンカレー』、ベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、などなど、いろいろ。
和食では。代表選手は、『TERIYAKI』。この味わいは、もはやワールドワイド。『TERIYAKI』バーガーは、ファストフードの人気者ですものね。
むろん、お魚料理だって、やっぱりこの味、老若男女、お好きでしょ。うなぎのかば焼き、鰤照り、金目の煮つけ……。文字を見ているだけで、ごはんが、進む、進む。
というわけで。ツナも、甘辛く、味付けちゃいました、というのが、今回ご紹介の缶詰なのです。ツナってふだん呼んでいるけど、日本語で言えば『鮪』なんですから、考えてみれば、和な味付けは、不思議じゃない。
まぐろ味付け缶
1/2缶(内容量:70g)-
ライスペーパー(乾燥)
4枚 ※大きさにより適宜 マヨネーズ
大さじ2溶き卵
1個分サラダオイル
適宜-
チリソース
適宜 ※タバスコ+ケチャップで、代用可 桜えび(乾燥)、万能ねぎ(小口切り)、ピザ用チーズ
各適宜
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フライパンにサラダオイルを引き、ライスペーパー(戻していないもの)を乗せる。その上にマヨネーズを塗り、さらに溶き卵を広げ、火にかける。
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がパチパチ焼け始めたら、まぐろ味付け缶と、を散らす。
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のチーズが溶けたら、チリソースを乗せて、2つにたたみ、盛りつける。
甘じょっぱい味わいの、味付け缶。「ごはんの友」だけって、決めつけないで。このレシピでは、調味料として使ってみました。チーズや卵と合わせて、カリカリに焼けたら、おつまみにも、おやつにも、ぴったり。チリソースは、お好みで加減してください。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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