「お子さまの、キライな、野菜」。長年、ランキング・ナンバーワンに輝いていたのは……ご存知ですよね?彼の名は、『ピーマン』。いちばんの「嫌われてしまう理由」は、「苦いから」だったんですって。
ところが!平成のあるときから、彼は、ナンバーワンの地位から、滑り落ちてしまいます。では、キライ・ナンバーワンに輝いているのはー……どぅるどぅるどぅる……ジャーン‼
『ゴーヤー』。まぁ、このコも「苦い」ですよね。世代交代が起きた理由(自分調べ)。
①地方食材だったゴーヤーが、流通機構の進歩で、全国区になった。
②生産者の品種改良などの努力が加わり、いろんな『苦くない』ピーマンが市場に出回った(ex.『こどもピーマン』)。
もしかしたら③もある?「現代のお子たちの舌が、肥えたのです」。「コレコレ、独特のこの“風味”。コレなかったら、食べる意味、ないんじゃない?」とか、小学生が言っていたら、感服いたします。ハイ。
ツナな油は、野菜のポテンシャル、引き出せます。
ピーマンさんでも、ゴーヤーさんでも。油で“炒める”という調理法で、おいしくなります。油の「コーティング効果」で、「苦」な味わいが、マスキングされるんですって。
でもね。『きゅうり』さんでも、野菜人気ナンバーワンの『トマト』さんでも。炒めた味わい、温度、食感、変わるから、新鮮で人気です。
そこで炒めるとき、味を決めるのに大きいのは、油の風味。『ごま油』『オリーブオイル』『グレープシードオイル』『えごま油』。例えば、もうちょっと手をかけて“アーリオオーリオ”(ニンニクとガーリック入りオリーブオイル)とか、アンチョビを加えてみるとか、鉄板ですよね。それ、魚の旨味を、オイルに合体させたオイル。
……ハイ注目!もう、はなから、お魚の風味が味わえるヤツ。『ツナ缶(オイル漬け)』。おいしいお魚とその風味油。それでいろんなお野菜、一緒にいためてみたら、どうでしょう?
ツナ缶(フレーク、オイル漬け)
1缶(内容総量70g)
ピーマン(縦切り)
4~5個そうめん(ゆでたもの)
適宜そうめんつゆ
適宜
※市販のものでOK酒・味噌・みりん
各大さじ1砂糖
小さじ1ごま油・白ごま
適宜
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ツナ缶(缶汁ごと)、ピーマンをフライパンに入れ、炒める。
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に火が通ったら、で調味する。を加える。
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そうめん、そうめんつゆを盛りつけ、を具材として添える。
初夏の会話。「昼ご飯、軽く、そうめんにでもしようか?」。実は薬味、いろいろ揃えるの、けっこう手間かかりますよね。とりあえず、この一品を具材にしたら『手、抜いてません』感、UP! 好みで、プラス刻みネギ?くらいだったら、頑張れます。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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