生年月日を記入するとき。どれかを〇で囲んでください→「M・T・S・H」。
今年5月からは、選択肢がもうひとつ、増えますね。若い子は言います。「やだー、“平成生まれ”って、“オバサン”っていわれちゃうー」。
大丈夫です。“昭和生まれ”が、先に乗り越えてきた道なのです。
彼女たちには、このコトバを送りましょう。
「この○○○○を、超えていけ」。
閑話休題。しみじみ、昭和を思い返す昨今に、「くいしんぼう」が、思ったこと。当然、食べ物の思い出です。
「アレ、はじめて食べたの、いつだっけ?」。平成ラスト、いまなら当たり前に、スーパーで手に取れる食材だとしても。昭和の地方都市では、はじめて眼にするものが、いろいろありました。特に、フルーツとか。
「もじゃもじゃ茶色い毛が、生えているんだけど」→『キウイフルーツ』。
「わさび醤油で食べたらイイって、フルーツなのに?」→『アボカド』。
これは序の口。その当時、缶詰でしか、手に入らないものもありました。
珍しい「はじめて」に、缶詰開けて、こんにちは。
『物語』を読むのが、昔から大好きで。
食欲そそる『おいしいモノ』が、登場することが多くて(幼少期では、cf:『ぐりとぐら』(※)の“かすてら”……等々)。なんのお話だったか、「ブルーベリー(正確には『ブルーベリーパイ』)」と「ライチ(正確には『楊貴妃の美容の素』)」が、登場。「どんな味?気になる気になる」。小学生だったし、今みたいに、簡単に検索できるツールもなく。外国系の食材をそろえているスーパーで、ようやく見つけました。前出、2つの缶詰を。
食べてみた、「ふーん」。両方、シロップ漬けですし、生を食べたことないから、比較対象がない。ので、ぼんやりした感想を持ったこと、覚えています。
しかし、そこで、ハタと気づいた。もっと前から食べているのに、『生』食べたこと、ないじゃない。それは、『黄桃』でした。最近、季節には生も見かけます。比較検討、「缶詰のほうが好きかも」。「はじめまして!」の味の記憶が、忘れられないのかもしれません。
(※:発行 福音館書店)
黄桃缶
1缶(内容総量420g)
※2つ割りアイスクリーム
適宜ミント
適宜バター(溶かしたもの)
30gダークチョコレート(刻んだもの)
60gクッキー(割ったもの)
6枚分アーモンド(砕いたもの)
大さじ2
-
黄桃缶の缶汁を切る。耐熱皿にオーブンシートを敷き、実を並べる。
-
をボウルに入れ、混ぜ合わせる。
-
の上にをかけ、温めておいたオーブンで、軽く焦げ目がつくまで焼く。盛りつけ、アイスクリームとミントを添える。
和食では、果物を焼いて、温かい状態で味わう、というデザートは、あまり記憶にないと思います(お料理だったら、あるかもです。イチジクの田楽、とか)。ちょっと、試してみませんか?新しい美味の発見、になるかもしれません。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
?
?
?