日本→島国→魚食の国。でも、南北に長い日本、獲れる魚の種類、だから魚の国産缶詰の種類、けっこう多いのです。
まず、ざっぱなイメージで分類してみる。「北のほう」→さけ、さんま。「真ん中らへん」→いわし、まぐろ。「南のほう」→かつお、(くじら)。でも、「缶詰」だけに限らず、ご存知!全国共通で獲れる魚。ほらほら、あの、地域「ブランド」つきも、いるヤツ。『関』(九州)、『金華山』(東北)、『松輪』(関東)などなど。最近は、まだ市場デビュー前らしいですが……養殖の、『お嬢』とかっていう「源氏名」つきのコも(「エエトコ」の箱入り娘、なんでしょうねぇ)。
でも、前から、御飯のミカタです。いまも、昼定ラインナップのド定番。「お弁当、なに買う?」「おかず、揚げ物は、重いし、魚かなぁ、でも、鮭弁ってさぁ、けっこう、プラス揚げ物も入ってたり」「じゃ、アレだ?」「脂のってる(クスクス)」「よし、乗っかるし」。いらっしゃいませ!「『鯖塩』弁当、ふたっつ!」。
味わいもちろん、栄養詰まってますので。
「もう、おなかいっぱい。ごちそうさまでした」。子どものころ、食事を残してしまうと、「身体にイイから、コレは食べなさい」「栄養だから、コレだけは食べなさい」と、食卓で説得されていた記憶があります。確かに、「食が細い子」だったと、自覚があります。でもね。ピーマンも人参も大好きだったし、好き嫌いは、ほとんどなかったし。
:家族証言「あの子は、ほんと量を食べなくって。でも、おかずが『魚』だと、ご飯をお代わりしていました」。
:本人供述「『青魚』が好きだったんです。……白身も好きですけど。やっぱり、鯖です。いまでも、お寿司屋さんで、締めサバ、必ず注文します」。
閑話休題。「栄養だから摂取すべき」。というよりも。美味しく食べることが、のち健康にもつながるんじゃないの、というのが、勧める側にも、受け取る側にも、ストレスレスではないかと思います。「健康」「栄養」大事大事。まず。鯖の、鯖缶の「美味しさ」から、確認していきましょうか。
さば水煮缶
1缶(内容量200g)じゃがいも
1個
※あればメークインしょうが
1片醤油
適宜酢
大さじ1ごま油
小さじ1実山椒(塩漬けを刻んだもの)
適宜
※青しそ(せん切り)でも可
-
じゃがいも、しょうがをせん切りにする。鍋に湯を沸かし、15秒ほど湯がく。水にとって洗い、水気をよく切る。
-
缶汁を切った、さば水煮缶を盛りつける。
-
とを混ぜ合わせ、の上に盛りつける。好みで醤油をかける。
じゃがいものイメージって、もっさりさん?いやいや、切り方、調理で、こんなにさっぱり、しゃっきり。サバ缶と合わせたら、食べ応えのある、サラダ感覚のワンディッシュに。イケます、白メシのおかずにも、酒の肴にも。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
?
?
?