「風邪ひいちゃった」。仲のいいひとから、そんな連絡。お見舞いに、いくでしょう。ひとり暮らしだし、なにか、ほしいもの、あるかな。
前回の、「風邪ダウン」パターンでは、「おかゆなら食べれる」とか、言っていたよね、たしか。じゃ、梅干し持っていこうか。でも一応、オーダー要確。再連絡してみる。「あ、みかん、食べたいかも」。甘くて酸っぱくて、ジューシィ。熱っぽいとき、喉通りいいし旨いよね。気持ち、わかります。はい了解。じゃっあとで。待っててな。……で、大丈夫?薬飲んだ?ごはんは?食べてないなら、おかゆでもつくるけど。みかん買ってきたから、ごはんできるまで、それでも食べといて。ほら、ビタミン、ビタミン。……って、いま、なんて言いました?「だるくて、めんどくさい。皮むいてくれたら、食べるけど」。―――っはぁぁぁ!!??どこまで、病人って、わがままですか。あぁ、むかずに食べれるみかんにしとけばよかった。『みかん缶』って、ヤツにね。(実話)。
どうやって?いちどは、ギモンに思うこと。
昭和な思い出かもしれません。幼少のころ、風邪をひくと、凍るほど冷やした果物の缶詰を、食べさせてもらいました。食欲のない舌に、身体に、すっと浸透していったのを、覚えています。
……断じて、親の「皮をむく手を抜きたい」ではなかった。と信じています、信じたい。
ところで、みかん缶詰に関して、みんな、いちどは考えると思うんです。「果肉の“ふくろ”、あの薄皮って、どうやってむいているのか?」。はいっ、きょうは、それ、検証してみるということで。(他力本願スミマセン)、国内の、某・人気レシピサイトで、「みかんの薄皮のむきかた」、公開されています。しかも、投稿は、一件だけじゃない。これはもう、どれだけみんなが「みかん・薄皮・むきかた」に、興味を持っているか、という証拠じゃないでしょうか?
他方。最近は、あえて「薄皮つき」をうたう「みかん缶」もありまして。『果物の繊維質を大切にしました。』とのこと。懐かしさと進化と。まだまだ缶詰って、面白い。
みかん缶
1/3缶(固形量165g、内容総量305g)しょうゆ
大さじ1~2甲類焼酎
45ml~適宜炭酸・氷
適宜
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みかんの果実をフライパンに入れ、焦げ目がつくまで焼く。焦げたら火を止め、缶汁、しょうゆを入れ、フライパンをゆすってのばす。
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グラスに、氷、焼酎、を入れる。
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に、炭酸を注ぎ、好みで果肉をつぶしながら混ぜる。
甘じょっぱい、懐かしい味わい。「下町風」?「こども味」?
表現は、いろいろあるかも。みかんは、しっかり焦がしたほうが、カラメル風味が際立ち、オトナの味わいに。シャープにしたいときは、炭酸を、辛口ジンジャーエールに変えてみては。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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