この野菜(穀物?)、安土桃山時代に、日本初お目見えしたらしい。その後、近代に至るまで。日本列島、北から南まで。各地各地で、いろんな呼ばれ方しています。
『あぶりき、いぼきび、うらんだふいん、かしきび、きび、きみ、とっきみ、ときび、ぎょく、ぐしんとーじん、こうらい、こうらいきび、こーりゃん、さつまきび、さんかく、せーたかきび、たかきび、とうきび、トーキビ、とうきみ、とうたかきび、とうとこ、とうなわ、とうまめ、とうみぎ、とうむぎ、“とうもろこし”、とっきび、なきぎん、なんば、なんばと、なんばん、なんばんきび、はちぼく、ふくろきび、まごじょ、まめきび、まるきび、まんまん、もろこし、やまととーんちん、嫁女黍(よめじょきび)』……(Wikipedia 調べ)。
そうです、コレ、すべて“とうもろこし”。ちなみに、ここに載ってませんが。秋田の一地域では、単に『まめ』と呼びます。この食材、どんだけ、それぞれの『地元ゴハン』になっているんですか?
記憶のなかの「あの味」。忘れられない味。
『とうもろこし』の“思ひ出”。えっと、「あのとき……」みたく、乙女系エピソードないし、スミマセン。
小学生時代の『夏休みの味』。昼過ぎ。みーんみーん、セミの声降るような、縁側で。「あー宿題。絵日記。自由研究。やるやる。でも……暑っ、ダルっ。」「おやつ(とうもろこし塩ゆで)食べたら、昼寝、ひるね。」→起きます。「もっかい、おやつ(同上、加えて、スイカ)。宿題あとでやるやる……。」→できない。To be continued. →→→8月31日に、困り果てる。というのを、6年間踏襲した気がします。長い閑話、休題。で、子供のころから、コーン、好きです。プチっとじゅわっと、甘い汁。初めて「うまうま!」と思った洋食は、4歳の時に味わった、コーンスープでした。ラーメン、さつま揚げ、コロッケ、サラダ、いろんな料理に重宝されている食材。黄色が、映え、です。
たしかに旬は短い。けどねっ、缶詰があるでしょう?生に比べた、缶詰のアドバンテージ?缶汁が旨いんです。
ホールコーン缶
1缶(固形量120g、内容総量190g)塩・コショウ
適宜オリーブオイル・パセリ
適宜コンソメキューブ
1個玉ねぎ(粗みじん切り)
1/2個卵
1個パン粉
カップ1/2粉チーズ
大さじ2
-
鍋に、と、ホールコーン缶を缶汁ごと入れる。全体の量が600㏄になるよう、水(分量外)を加え、火にかける。
-
ボウルにを入れ、よく混ぜる。
-
が沸いたら、を加え、固まるまで煮る。塩・コショウで調味し、盛りつけ、オリーブオイル・パセリを振る。
缶詰のコーンの甘みは、滋味ゆたか。で、コーンの旨味たっぷりの缶汁も、パン粉と卵に、吸わせて、しまいました……。チーズの風味もプラス、ボリューミーな、卵とじ風。シャキシャキ、これは、野菜を食べる、スープです。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
?
?
?