甘じょっぱい、小鉢の茶色い煮物。天丼のときだって、定位置は、海老とか、キスの、下敷きにされてしまう。なかなか、主役になれない体質。
「この、オレンジ色の野菜が、絶対、必要なんだ!」と訴えている、日本の料理は……うーん、『ほうとう』くらいなのかしら?いやぁ、あの、もちもちの小麦の「麺が主役」であることは、料理名を見れば、明らか。『かぼちゃの、ほうとう』ではないのです。山梨の郷土料理『ほうとう』には、「必ず、かぼちゃが入っている」のが、伝統の様式、というお話で。つくづく、きみは、メインが張れないねぇ……和食では。
しかーしっ、ここ数年、きみに「ビックウェーブ♡」がやってきている!!その名は―どぅるるる―っ、ジャン。
『ハロウィン』!!!
時代来ましたよ!(ビシッ→)「キミが、センターだ!」。おめでとう、ありがとう。
でもね、11月限定ですけど。呼ばれかたも、『ジャック・オー・ランタン』ですけど。
年イチ・イベントの、シグニチャーになれました。
ハロウィンは、ケルトの新年を越す祭りが、起源だそうで。その祭りで、もともと『ジャック・オー・ランタン』は、なかに、ろうそくを灯す飾りもの。悪い妖精など、近づけないよう、飾るとか。
しかーし。「かぼちゃ」の原産地、ご存知でしょうか?日本では、カンボジア経由で伝えられたから、かぼちゃと呼ぶようになった、という説がありますが。そもそもの原産地は、南北アメリカ、といわれています。
つまり、「新大陸・発見!」まで、ヨーロッパ等には、「かぼちゃ」は、存在しなかった。で、ケルト教の影響が、もっとも強いアイルランド含め、ヨーロッパでは、「かぼちゃ」が伝播する前、なにを使って、『ジャック』、つくってたんだろう?
調査結果、「おおきなかぶ(※)」だった。画像、見てしまいました。……お願い、夢に出てこないで!怖すぎる!!
ありがとう、かぼちゃ。キミのおかげで、ワレワレは、ポジティブにハロウィン、楽しめてます。だって、かぶのままだったとしたら。「コースープーレーとーか、したなぁー?」って、祟られそうなんだもん!
※ぜひ、機会があれば、見てみてください。
かぼちゃ缶
1/4缶(内容総量425g)
※ペースト状のものぎょうざの皮
16枚キムチ(粗みじん切り)
100g合いびき肉
60gねぎ(みじん切り)
大さじ1しょうが(みじん切り)
大さじ1しょうゆ
大さじ1酢
大さじ1
※あれば黒酢を使用ごま油
小さじ1
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をボウルに入れる。ひき肉をフライパンでから煎りし、火が通ったら、ボウルに加え、混ぜる。
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かぼちゃ、キムチを、ぎょうざの皮にのせ、皮のふちに水を塗って、半月形に閉じ合わせる。
※閉じ合わせづらい場合、水の代わりに、同量の小麦粉と水を混ぜたもの(のり)を使用する(分量外)。 -
ノンスティックのフライパンに湯を沸かし、少量のサラダオイル(分量外)を加え、をゆでる。湯を切って盛りつけ、をかける。
ぎょうざのアンは、加熱しなくても、そのまま食べられる具材。だから、ゆでるのは、あっという間、皮が透きとおったらOKです。
冷めるとお互いがくっついてしまうので、ゆでたてを、どうぞ。
お好みで、ラー油や一味唐辛子を添えて。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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