数年前、ですが。スーパーの棚から、姿を消した缶詰がありました。代わりに、手書きのPOPが。「ご好評のため、入荷待ちです。ご迷惑をおかけいたします。」……
「青魚に多く含まれる成分、○○○・△△△は、中性脂肪の分解に、役立つかもしれない」。そんな意見が、TVで放映され。缶詰なら、手軽に、青魚がとれる。しかも。話題の○○○・△△△が、効率的に!!、という内容だったようです。……
日本人は『健やか』、が大好きです。「カラダにいいかも?」と感じたら、すぐ試したい。で、行動はすぐ拡散。で、売り切れ、続出。『さば水煮缶』は、人気者に、なったのでした。
―――『良薬、口に苦し』という、ことわざがあります。EPA・DHAは、『薬』ではありません。これらが含まれる、サプリメントには、『機能性表示食品』と認定されていたり。
でもね。ブーム以降のいまでも、スーパーの棚で、存在感、あるし。栄養?続く基本は、「おいしい」から、じゃないですか?
魚って、面倒?栄養、まるっと、いける方法。
自分的に、人気の動画が、ありまして。男子が料理するのですが、『魚、限定』。そして、料理というか……基本は『尾頭付きの魚を、おろす』というのが、彼の「調理の動画」の、メインです。三枚だの、二枚だの、大名おろしだの。(おろした魚を使った、食卓にのる完成料理は、たいがいが、刺身。煮付け。そして、完食。旨そう。)鮮度のいいお魚を、手際よくささっとなお手並みで。
「こんな風に、さばけたらぁぁぁ」。見るたび、もだえます。うー……だって、カッコイイ!、じゃないですか。
しかし、気づきました。魚の、「可食部」は、少ない、ということに。「可食部」というのは、「一般的に食べられる部分」のこと。例えば、「鮪」。頭、内臓、中骨、腹骨、皮、背びれ、尾びれ……一これらを差し引いたら、どのくらいの割合が、人の口に入るのか?しかも、「包丁苦手」意識な、ナーバスになると。ガクブルで、緊張しちゃって。「骨に、いっぱい、身がついちゃったよう」とか。
大丈夫です、缶詰なら。おいしいところ、栄養も、とりのがし、ナシ、ですよ!
さば水煮缶
1缶(内容総量200g)アボカド(熟したもの)
1個ピーマン(みじん切り)
1個レモン汁
小さじ1塩・コショウ・好みのパン
適宜オリーブオイル
大さじ1たかのつめ
1本にんにく
1片プレーンヨーグルト
大さじ3練りゴマ・オレンジジュース
各大さじ1しょうが(みじん切り)
1/2片クミンシード(乾煎りして刻んだもの)
1つまみ塩・コショウ
適宜
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さば水煮缶の缶汁を切り、ボウルに入れ、さばの皮を取り、アボカド、レモン汁を加え、荒くほぐす。塩・コショウで味を調える。をフライパンに入れ、香りが立つまで加熱し、加え混ぜる。
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別にボウルにを入れ、混ぜあわせる。
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を盛りつけ、をかける。好みのパンを添える。
クミンの香り、ヨーグルトの酸味、オレンジの甘さで、『鯖』が、→『SAVA』に、変身します。ヨーグルトソースを添えた、春巻きにしても。
お好きな方なら、納豆と混ぜて、ネオ・エスニックごはんでも。アリです。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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