「Pine」+「Apple」。外見が「松かさ」に似ている、そして、味わいは「リンゴに似た、爽やかな酸味」。だから、「パイン+アップル」→『ぱいなっぽーぅ』。かわいい、歌いたくなる、名前です。
ところで、「パインは、お肉を柔らかくする」という、説あり。それは、単なる『噂』では、なく。パインに、『たんぱく質を、分解する、酵素が多い』のは、実際、確か。
ただ、「生」の状態で、「あまり熟していない」場合、酵素の、そういった効能が高く働くといいます。「生のパインを食べると、舌がイガイガする」という経験も、どうも、この酵素が関係しているのかも知れません。酵素が、舌の粘膜(まぁ、たんぱく質、ですよね?)を分解するから?、という、お話も。
でもでも。加熱&シラップ漬けしてある、パイン缶詰は、イガイガしませんから。ご安心、ご安心。加熱してあるので、たんぱく質分解効果はあまり期待できなくても。。。
でも、酢豚や、ハム+チーズのピザの具材にチョイスされているのは、たぶん……。甘酸っぱくて。脂の旨みも味わう、豚のお肉と合わせたら、おいしいから!
スイーツ?お料理にも、どんどん使って!
フルーツって、デザート。それが、一般的な感覚だと、ずっと思っていました。
でもね。例えば、「スイカは、野菜か、フルーツか?」論争。「糖度イチゴ以上、っていう、トマト?野菜なの?スイーツって、よばないと?」。こんなこと、よく迷ってしまいます。
……いいんです!!野菜でも、果物でも、おいしいものは、料理の素材に使って、いいんです!!!(むしろ、その判断、素材はうれしいと思われる)。そこで、パイン缶。特徴は、「甘み」「酸味」「爽やかな香り」。普段おなじみのレシピに、こんな要素、入っているもの、ありませんか?おなじみのお料理の味わいを、「分解」して、「再構成」してみれば。
「酢」の代わりに「梅干」使ってみる?「砂糖」に変えて、「蜂蜜」にしたら、どうなんだろう?。。。もちろん、果物の缶詰だって、イメージを超えて、+調味でコントロールすれば。未知の、新しい味わいが生まれるかも、しれません。あっ、もしかしたら。『懐かしい味』に、再会する、舌の記憶の旅、へ、ようこそ。
パインアップル缶
1/2缶(内容総量225g)豚ロース肉(トンカツ用のもの)
2枚バター
20gレモン
1/2個小麦粉・塩・こしょう
適宜好みの添え野菜
適宜しょうが(みじん切り)
1片一味唐辛子・塩
適宜好みのフレッシュハーブ
適宜
(バジルなど、刻んだもの)
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パインアップル缶の缶汁を切り、粗みじん切りにする。塩で調味しながら、と混ぜる。
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豚肉の筋切りをし、塩・こしょうをふり、小麦粉をつける。フライパンにバターを溶かし、豚肉を焼く。火が通り、両面が焼けたら、レモンを絞りかける。水分が煮詰まったら取り出し、アルミホイルで包み、保温しておく。
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のフライパンに、とを入れ、温まるまで炒める。2とともに盛りつけ、添え野菜をつけ合わせる。
豚肉と、甘酸っぱいパインアップルの相性は、みなさん、ご存知のはず。さらに、香味野菜やハーブを加えて、イマドキなオトナの表情に。
ちょっとおしゃれにしたい日の、メインディッシュに。ビールや白ワインの、お友だちにも。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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