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知る・楽しむ Special

カンたん・カンづめクッキング!

初夏の風物詩。甘く爽やか、桃の香り。

優しく、大事に、保存します。

缶詰コラム

優しく、大事に、保存します。

果物の中で、いちばん好きなのは、『桃♥』。
私事で、すみません、すみません……フルーツショップの前で、しばし立ち止まり、深―く深―く呼吸をする。コレが、桃が店頭に並ぶ季節の、絶対外せないお約束。あの、みずみずしく、甘い、初夏の香り(当然、陶然)……
だがしかし。いかんせん、桃の収穫期は短い。そして、生の桃は、デリケート、傷みやすい。こういう「原因→結果」ということなのか、『桃缶』は、世界で生産される果物缶詰の上位に、常に入っているようです(※白桃、黄桃、ネクタリンなど、全般の合計として)。
しかし、「だけじゃないでしょ!?」と、訴えたい。「わたしもあなたも、世界のひとも、みんな、桃が、好きなんだ!』。缶詰にして、大事に保存すれば、いいじゃない。一年中、好きなときに、味わえるようになったら、いいじゃない。

 
ラベルは、情報の宝庫なのです。

ラベルは、情報の宝庫なのです。
最近の、国内生産の缶詰のコンセプト。「収穫地・限定」とか、「収穫時期・限定」とか、それは、使う原材料への、こだわり。こういう『限定缶詰』の味わいは、リーズナブルなイメージの缶詰とは、一線を画します。
例えば、なじみ深い『サバ缶』では、『関サバ』『金華サバ』など、ちょっと高級な「ブランド」サバをチョイスしたものがあったり。例えば、「熊本の○○果樹園で△月~□月に収穫された、『デコポン』を使用しています」と、アピールしている、柑橘缶があったり。
桃缶も同じ。スーパーの棚に、何種類か、桃缶が並んでいたら、どう選びます?ラベルの記述を隅々まで読めば、いろいろと、わかっちゃう。「いつも見慣れているのは、海外産だったんだ」。「あ、国内産ね。『山形産』の桃?隣のコレは、『岡山産』の桃?……」。
こんな、ラベルを読み解く作法がわかると、あなた好みの美味しい缶詰が、セレクトやすいかも、しれませんよ?

 

缶詰をつかったレシピ

桃のシュテューデル
缶詰 もも

桃のシュテューデル

「甘やかされたい……」、って、急に?
大丈夫。すぐ、こんなラブリィスイーツ、できます!こっそり、甘やかされちゃってください。

  • 10分
  • 4人前

※オーブン予熱時間を除く

材料

  • もも缶
    (※白桃・黄桃、お好みでOK)

    1/2缶(内容総量425g)
  • 春巻きの皮

    6枚
  • バター

    40g
  • カスタードプリン(市販のもの)

    1個
  • レモン

    1/4個
  • クッキーまたはクラッカー
    (市販のもの)

    6枚
  • アイスクリーム・こしょう

    適宜
材料

作り方

  • STEP1

    1もも缶の缶汁を切り角切りにする。レモンを絞り、皮は白い部分を除き、せん切りにする。カスタードプリンをボウルに入れ、泡だて器でくずす。これらをすべて混ぜ合わせる。

  • STEP2

    2バターをレンジ加熱し、溶かす。砕いたクッキー(またはクラッカー)と混ぜ合わせる。これを、春巻きの皮と、交互に重ね合わせる。最後に1を乗せ巻き込む。

  • STEP3

    32を180℃のオーブンで、キツネ色になるまで焼く。切り分けて盛りつけ、アイスクリームとこしょうを添える。

おいしくなるポイント

薄い生地を、まきまきして、パイのようにパリッと焼いた、ドイツの郷土菓子、シュテューデル。本家はりんごですが、なんちゃってVer.でも、溶けかけアイスとの相性、抜群。レモンとこしょうで、味わいを締めて、オトナ味に。

レシピ監修・料理・文  タカイ チカ

缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。

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