ベーシックな材料は、「小麦粉」「バター」「牛乳」、この3つ。大概、家に常備していますよね。
初めて「ホワイトソース」(ベシャメルソースとも。多少、作り方は違いますが)にトライしたのは、小学生のころ。至って、単純な手順。鍋にバターを溶かし、小麦粉を入れ、しっかり炒めると、ソースのもと「ルー」ができる。それを牛乳でのばしていくと、トロッと『滑らか』な「ホワイトソース」、完成。
……と、普通のレシピブックでは、こんな感じで、サラッと説明されていますが。いやいや。「ルー」を牛乳でのばすときが、最大の山場。ココの調理過程の、『コレがコツ!』を開示してくれるレシピもあります。例えば、「牛乳は、冷たいまま、一度に全部入れる」とか。逆に「牛乳は人肌に温め、少量づつ加え混ぜる」とか。
えっ、真逆ですよね?だがしかし。すべては、『ダマ』対策のため。
ストレス、ノンノン。の、幸せ。
自家製「ホワイトソース」にトライした方の中には、経験あるかもしれません。……「ルー」に牛乳を加えた瞬間はもちろん、一生懸命、ずっと、ぐるぐる混ぜました。暑いし、腕だって、結構、疲れる。
……なのに。なぜ、このソースは、『滑らか』に、出来なかった?なんで、小麦粉の小さい塊が、ぶつぶつ、残っている?
で、こうなる。「あーっもう、絶対ホワイトソースなんか、作らないんだからねっ!」。
その、『ダマ』。頑張ったのに、報われない感じ。へこみます、わかります、経験あります。でも、実際は、また、トライしちゃうんです。「次こそは」と、煽られてしまうのは、負けず嫌いの「性」でしょうか。上手くできた時の、成功体験マニアとか?
確かに、そういう味わいには、かけがえのない美味しさがある(思い出、そして思い入れも、含め)。でも、たまには、ノーストレスで、「ホワイトソース」を気軽に使える日があっても、いいんじゃない?だって、缶詰のホワイトソース、絶対に『ダマ』なんて、ないんですから。
ホワイトソース缶
1/2缶(内容総量290g)卵黄
1個分食パン(6~8枚切り)
2枚こしょう
適宜- つけあわせ①
ベーコン
1枚りんご
1/2個オリーブオイル
適宜白ワイン、塩、こしょう
各適宜- つけあわせ②
卵白
1個分コンソメスープ(コンソメキューブを表示通りに湯で溶いたもの)
300㏄程度
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オーブンを180℃に温めておく。ベーコン、りんごを食べやすく切り、オリーブオイルで炒め、で調味する(つけあわせ①)。
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を混ぜ合わせ、食パンに塗り、オーブンでこんがり焼く。
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スープを沸かし、卵白を溶き入れ、火を通す(つけあわせ②)。、とともに、盛りあわせる。
「クロックムッシュ」「クロックマダム」。おしゃれで人気のオープンホットサンド、いろいろあります。でも、具材がなくても、チーズがなくても、このレシピ、卵黄がいい味、出してきます。焼きたてイチバン!ですが、冷めてもOK。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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