毎年、確実に。年末に向けて特集される、料理雑誌や料理番組には、か・な・ら・ず、ラインナップされてます。と、それらのウオッチャーとして(※年末だけでなく。通年です。)、言い切っても、過言ではない。それは、お正月に向けての、『黒豆』を、「美しく」『煮る方法』。
そもそも、乾物である、「豆」、ですので。まず一晩、水につけて、戻してください、とか。煮上がった豆の色が、キレイな漆黒になるように、錆びた古釘を、ガーゼで包んで一緒に煮てください、とか。
しかも、上手に煮上がっても、煮汁に漬けたまま、「上手に」冷ましてください。じゃないと、アウト!!なぜならば……煮豆の皮に「しわが寄ってしまうから」……さすが、ジャパニーズ……細かい(ハレの日の料理ですから、ね)。見た目、美しく。乾物、煮るのは。コレ、オオゴトです。
ところで。「小豆」、の件ですが。
これを食べて、今年も1年、「まめ」に、過ごせますように。お正月のおせち料理に欠かせない、『黒豆』には、そんな思いが、込められているといいます。
『黒豆』さま。わかってます、あなたは、『豆』界の、大王様。なんたって、年始の「華」、なのですもの。……でも。プチお祝いの際に、もっと頻繁に登場してくださる、『豆』界の、プリンスが、います。
そして。彼は、結構、庶民的です。コンビニでも、おにぎりに、どらやきに、などなど、大活躍中、そうだ、あんまん、忘れてた。彼は、「小豆」さん。「豆」に、『小』が付いているところからも、王子様☆感が、漂っていると感じます。
でも、煮かたは、大王さまより、遜色ないくらい、メンドウかも。戻して、はもちろん、煮こぼして、アクを取って、とか。そうやって煮た小豆に、さらに甘みを足して、煮詰めたものが、『餡』なのです。それが、缶詰に。パカッと開けるだけで、ジャパン・クラシカル・スイーツ、登場!です。
小豆缶
1/2缶(内容総量190g)フランスパン
4切~6切(約2cm厚程度)バター
大さじ2グラニュー糖
大さじ2牛乳
200㏄卵
1個塩
ひとつまみ
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を混ぜ合わせ、フランスパンをつけ、しっかりしみこませる。(15分~一晩)
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フライパンにバターを熱し、 の両面を焼く。焼けたら、片面ずつグラニュー糖をかけ、カラメル状になるまで、焦げ目をつける。
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を、小豆と交互に、盛りつける。
小豆がバターと、仲よくしたって、いいじゃない。
先達たる、『あんパン』大先輩の薫陶を受けつつ、おしゃれフランスの風情を、まとわせてみました。シナモンを振ったり、バナナやパインなどのフルーツを添えれば、ゴージャスに。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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