名前のイメージから、オシャレ?使いづらい?……なんて感じる、という人もいます。でも、とっても、シンプルなモノ。アンチョビって、塩づけ&油づけ、の『小イワシ』のこと。
しかも、発酵食品、なんです。(えっ、と思うかもですが)大きく言うと、『クサヤ』とか、『チーズ』の仲間、といえば、伝わりやすいかもしれませんね?日本人は{特に!!}「発酵食品」に、歴史的に、慣れ親しんできました。
例えば、塩辛とか?ぬか漬け、とか?つまり、まあコレって……世界的に注目されてる、『UMAMI』…………ファミリーにカテゴリしてOK。で、この、アンチョビ。もともとは、イタリア発祥の、「食材」というよりは、「調味料」。それは、『ガルム』とも言われています。これは、古代ローマで記された、世界で最古の料理書といわれる書籍でも、解説されている「調味料」です。
2重、3重の意味で、保存食?
『ガルム』は、小魚を塩で漬けて、発酵させたものの、上澄み、液体の部分。ご存知の方も多いかと思いますが、ニアリーイコールは、東南アジアで、現在でも作られています。
例えば、タイの『ナンプラー』、ベトナムの『ニョクマム』。そしてもちろん、日本でも。秋田の『しょっつる』は、国内で、いちばん有名かもしれません。
他の地域でも、ご当地調味料として、いろいろあります。発酵食品は、もともと、保存食として、発展してきたもの。貯蔵のための「塩漬け&発酵」食品を、さらに「油漬け」して、空気から遮断。この時点でも、充分に、長期の保存性は、確保されている。
しかーし、まだまだ満足できない、と考えた人がいたらしい……。これでもか!と、さらに!!缶に密閉、脱気、加熱、加圧、殺菌!こうして人類はここに、『最強の保存食』、「アンチョビ『缶詰』」の完成を見たのであった。。。<完>と、小さなアンチョビ缶を見るたび、盛り上がってしますのですが……。
アンチョビ缶
1/2缶(内容総量48g)
※塩分によって、適宜調節してください。お好み焼粉
50g水
100㏄卵
1個キャベツ(ざく切り)
1/4個じゃがいも(千切り)
1個プチトマト(半割)
適宜ねぎ(小口切り)
適宜醤油・酢
適宜
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ボウルに、を入れ混ぜ、を加え、ざっくり混ぜる。
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アンチョビ缶のオイルをフライパンに熱し、アンチョビを置き、をのせてゆっくり焼く。
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焼けたら裏返し、全体に火を通す。盛りつけ、を混ぜたものを添える。
そのまま食べるというよりも、珍味というか、調味料として使われることの多い、アンチョビ。
その塩気を活かして、和風にアレンジしました。発酵食品になじみ深い日本人の舌にあう、味わいです。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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