……初めては、おウチで歯切れよく塩ゆでした、フレッシュのグリーンアスパラガスを、マヨネーズで頂いたものと記憶しております。ですから、外ゴハンに行った先の洋食屋さんで、ミックスサラダに入っていた、あの「もーん」という形状の白いものが、同じ野菜だとは、夢にも思わなかったのでございます……。実話です。ので、どちらが「好き」とか「嫌い」とか、考えずに、「違う食べ物なのだろう」と思っていました。
あるとき、イギリスの家庭料理のレシピブックを読んだところ。「アスパラガスのゆで方」。ピーラーで丁寧に皮をむき、「水から、20分ゆで」「ゆで汁に漬けたまま、冷めるまで置いておく」。
なるほど、あぁ。「アスパラガス缶の、あの、繊維質だけど柔らかい、ずっぺり、とした食感は、トラディショナルかつクラシカルな、洋食の味わいだったのですね」と、納得しました。
特に、サイズへの、こだわりがある方へ。
国産のアスパラガス缶は、北海道で生産が始まりました。アスパラガスは、収穫してから鮮度の落ちるスピードが早い野菜です。特に缶詰に加工する場合、鮮度が落ちると穂先が欠けたり、皮が固くなったりすることも。良い品質の製品ができません。ですから、収穫後、すぐに加工できる立地に工場が作られました。
ところで。アスパラガス缶に入っているアスパラの太さに、種類があることをご存知ですか?例えば、ロングのコーヒー缶のような形状の缶詰。缶の上部に、刻印があります。その刻印を読み解くことで、缶の中身、サイズが、わかるのです。「L」、「M」や「S」など、缶詰のふたの部分。この表記の場合、「何本、入っているか」という、指針が示されていることもあります。ぜひ、確認してみてください。サイズによって、価格も変わります。ほろっ。ずっぺり。お好みの食感は?
アスパラガス缶
1缶(参考:固形量160g、
内容総量250g)アボカド
1個水溶き片栗粉
適宜
(片栗粉を倍量の水で溶いたもの)塩
適宜卵
2個鰹だし
卵の3倍量塩
小さじ1/2アスパラガス缶汁
1缶分鳥胸ひき肉
30g日本酒
大さじ1
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ふた付きの鍋に、湯を沸かしておく。ボウルにを入れてよく混ぜ、茶こしなどでこす。
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アスパラガス缶の身、アボカドを食べやすく切り、耐熱性の器に入れる。を注いで、アルミホイルでふたをし、のなべの湯量を調整して、器を入れる。なべのふたをして、中火~弱火で、火が通るまで10分ほど加熱する。
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を鍋に入れ、よく混ぜてから火にかける。混ぜながら加熱し、肉に火が通ったら、塩で調味し、片栗粉でとろみをつける。できあがったのうえにかける。
とにかく、具材も含めた、柔らかな食感が、身上。
アスパラガス缶は、サラダなど、「洋」なイメージですが、こんな和風メニューにもアレンジできるんです。加熱の際、鍋のふたをずらすと、 「す」が立ちにくいようです。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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