パイナップルの原産地は、南米です。現地では古くからの「栽培作物」だったといいます。……ところで。全く事前知識なしで、パイナップルの外観を見た場合、触った場合。表面は固くてイガイガしている、葉っぱもギザギザして痛い。正直、あまり「美味しそうなモノ」には感じられません。しかし、経験は全てに優先する。勇気を出してトライした人がいた。そして「美味しかった!」。「美味しい」→「いっぱい食べたい」→「栽培してみる」の、ギャップ萌え三段論法が成立したのではないかと。
妄想休題。しかして、コロンブスの新大陸探検隊が発見し、ヨーロッパにお持ち帰り。王侯などに献上され、「新しい果物」として、紹介されました。
しかし。いかんせん、魅力的だがコレ、日持ちが悪かった。広く流通できるようにしたのは、時代下って。……そう、「缶詰」の技術でした。
甘くて、酸っぱい、ノスタルジー。
さまざまな国に伝わっていった、パイナップル。ハワイが、とても生育に適した気候だとわかり、栽培が始まります。そして、本格的な「パイナップル缶詰工場」が稼働。日持ちを気にせず、世界中に輸送できるようになりました。
時代は下りますが、台湾でもパイナップル缶詰の工場設立、また、日本でも沖縄県に工場ができました。わざわざ手間と時間をかけて、缶詰に加工する。今の感覚とは違いますが、パイナップルはエキゾチックな高級フルーツだったのでしょう。しかも、現代に比べ、より貴重だった「砂糖」をたっぷり使った「シラップ漬け」。「缶詰」は、今よりも、はるかに高級な「スウィーツ」だったのかも、しれません。
最近は、砂糖不使用、「100%果汁漬け」などもあります。お好みの味わいは、どれでしょう?
パイナップル缶
1缶(参考:4枚入り、固形量135g、内容総量234g)ホットケーキミックス
160gパイナップル缶汁
大さじ2バター
20g卵
2個牛乳
大さじ4パイナップル缶汁
大さじ2溶かしバター
60gしょうが(みじん切り)
大さじ1
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フライパンにを入れて火にかけ、軽く色づくまで加熱し、火からおろす。
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炊飯器の内がまにバター(分量外)を薄く塗りパイナップルを並べ、をかける。
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ボウルにを入れて混ぜ、ホットケーキミックスを加えてさっくり混ぜる。の内がまに流し入れ、普通の白米炊飯モードで炊く。焼けたらすぐにひっくり返して取り出す。 ※炊飯器調理の際は、「早炊き」「直炊き」など、浸水時間を省いたモードを使用する。
しっかり甘い、缶詰のパイナップルも、カラメルの苦味やしょうがの風味で、大人っぽいエスニックなケーキに。
焼くのは炊飯器に任せっぱなしだから、ラクチン。スイッチが切れても、まだ生地が焼けてないときは、再加熱してください。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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