今、トマトは人気の高い野菜です。大きなスーパーなどでは、たくさんの品種を取りそろえた、「トマト専門コーナー」を、見かけることが多くなりました。
例えば、プチトマトなど、大きさに特徴があるもの。フルーツトマトなど、糖度の高さに特化したもの、などなど。そんな、さまざまなトマトのなかで、見かけたことは、ありませんか？「調理用」、と表記されたもの。見た目の特徴として、縦長で楕円の形をしたものが多いようです。
では、肝心の、味わいの特徴とは？実の肉質がしっかりしているので、加熱しても崩れにくい。生食用トマトより、水分量が抑えられているので、加熱しても旨みが濃く残り、水っぽくならない。ところで、ホールタイプのトマトの缶詰。使った時のことを、思い出してみてください。中身のトマトの形、「タテナガ」、だったでしょ？
トマト缶、濃い味わいのワケ。
ですが、もうひとつ、「濃さ」の秘密が、あるのです。商品スペック部分に表記されている、「品名」を、ぜひ、ご確認あれ。「品名：トマト トマトジュースづけ」となっております。
なんと！トマトをトマトで、つけている！という。だから、しっかり、濃い。こんなことを知っていれば、お料理に合わせて、使う素材を選んだりできます。
パスタのソースを作るときでも、しっかり煮込んで濃厚な味わいにしたい場合は、缶詰を。短時間で作る、フレッシュ感を活かした、軽い味わいを目指すなら、生のトマトを。……でも、トマト缶って、ある意味、非常にゼイタクに作られている、と思いませんか？
トマトの
ひんやりスイーツ
トマトソース用に缶を開けたら、ちょっぴりおすそ分けしてもらって。缶詰で、人気のベジタブルスイーツが。
- 5分
- 2人前
トマト缶（ホール）の身
2個ココナッツミルク缶
100㏄ドライプルーン
2個マーマレード
適宜コンデンスミルク
適宜ミント
適宜
-
ココナッツミルク缶を茶漉しなどで裏ごし、滑らかにして、器に盛る。
-
トマト缶の缶汁を切り、身を
の上に盛りつける -
のトマトの上にマーマレード、ドライプルーンをのせ、コンデンスミルクを回しかけ、ミントを飾る。
しっかり冷やした材料で作るのが、このレシピを、おいしく楽しむための秘訣。あらかじめ、トマト缶の缶汁と身を分け、身を半冷凍状態に準備しておけば、シャーベットのような、シャリシャリの食感が味わえます。
余った身や缶汁は、スープやソースはもちろんのこと、塩、酢、オイルなどを足して、ドレッシングに活用しても。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」（ロコモーションパブリッシング）著、2006年「冒険缶詰」（ワールドフォトプレス）監修。
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