缶詰にも、「旬」があることをご存じですか?
魚の缶詰の場合、通年製造するため、冷凍素材を使うことが多いのですが、最近、国内製造の缶詰には、漁獲地、漁獲時期を限定して製造するものが増えてきています。
つまり、もっとも美味しい旬の時期に水揚げされた、生の魚を素材として使っているということ。この方法では、1年の中の限られた時期にしか缶詰が作れないので、製造コスト的には高くなりますが、それは「おいしさ」にこだわるゆえ。
また、国内の水産物を使った缶詰の製造工場の多くは、漁港のすぐそばにあります。「とれたて」の「新鮮」な食材を、すぐに缶詰に加工する。そんな缶詰には、「新鮮」が詰まっているんです。
さば缶の、おいしいお話。
缶詰には「工業製品」とか、「どうせ、残りもので作っているんでしょ」とか、とか……。こんなイメージをお持ちの方、多いと思います。
しかし!国産の缶詰を、そんな風に見ないでください。例えば。「さば」缶でいえば。国内産缶詰でも、缶詰に最適な脂ののり具合なのは、「ノルウェー」産のさばだ、とセレクトするメーカーもあります。
対して、地元の「銘柄さば」を原料として選択する製造者も。数年前には、あの!「関さば」を使用した缶詰が、数量限定で製造され(1缶、2500円)話題性もあり、すぐに完売しました。
いろんなさば缶を試して、あなたの舌に合う、「お好みのひと缶」を探してみると、もっと楽しい味わいが見つかるかもしれませんよ?
さば缶
1缶(参考:内容量190g)ごはん
適宜青み野菜
適宜
(ゆでたいんげん、ほうれんそうなど)卵
1~2個塩
ひとつまみサラダオイル
大さじ1しょうが(みじん切り)
1/2片しょうゆ
大さじ1さとう
大さじ1酒
大さじ1ごま油
適宜
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耐熱容器にを入れて混ぜ、途中で混ぜながらレンジ加熱し、炒り卵を作る。
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フライパンにさば缶を缶汁ごと入れ、 を加えてほぐしながら炒め、水分を飛ばす。
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ごはんを器に盛り、を盛りつけ、青み野菜を添える。
さば缶によって塩気が異なるので、調味料は目安としてください。砂糖が多めな味わいにすると、お子様のお弁当にも向きます。
また、青み野菜は、生でなくゆでて、下味をつけたものが食感的に合うようです。写真では、ゆでほうれんそうを、ごま油+塩+さとう+おろしにんにくで和えたものを使っています。
缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。
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