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日本橋容器大学

若者は朝食を!もっと野菜を!

 健康を維持するためには350g/一日/一人の野菜を摂取することが、目標になっています。そのための普及活動が各地で行われていますが、しかしその効果が余り出ていないのが現状です。

 毎年、厚労省が行っている国民健康・栄養調査の平成19年度の結果が一部発表されましたが、それによると野菜の摂取量は全国平均290gで目標量の83%ということになっています。18年度は17年度より増加して303gでしたので、普及活動の効果がみられたと安心したのですが、再び減少ということになりました。このような結果が何に起因するのか、その点は今のところ不明です。

野菜摂取量(全国平均)

 特に20〜40歳台の働き盛りである若者の摂取量が例年少ないのが特徴的です。20歳台では240g程度の摂取量となっています。

野菜類摂取量の平均値(20歳以上)

 この年代の若者は朝食の欠食率が他の年代と比較して最も高くなっています。食の重要性をあまり自覚していないのかどうか。若い時代は食生活に多少の欠陥があっても若さでカバーされる面があるので、直ちに健康に弊害がでることはないでしょうから、安易に考え勝ちです。しかし、食べることは毎日の営みですから、そこに欠陥があるとその積み重ねが中高齢者になった頃の健康状態に反映されるのです。

朝食欠食の状況(1歳以上)

 穴の開いた洋服は目に見えるので、着続けることはしないでしょうが、食生活の欠陥は目に見えないので、穴のあいたまま続けてしまい、病気という状態になって気が付くということになるのです。食生活に限らず、日常の生活の中では目に見えないところに目を向けることの重要性をしばしば感じます。

 朝食を食べることは、一日の活力の出発点になることですから、軽んじてはならないことです。朝食をきちんと食べている人は野菜のとり方にも心配りがなされています。

 時間の都合、その他で野菜が十分とれないという場合には一部を野菜ジュースでとることもよいでしょう。現在は品質の優れた野菜ジュースが数社から販売されています。メーカーによって内容も異なりますから、表示をよく読んで摂取することが必要です。

 厚労省および農水省から示されている食事バランスガイドではジュース100gは野菜の50gに換算することが目安になっています。

食事バランスガイド

文:女子栄養大学名誉教授 吉田企世子