知る・楽しむ Special

 

日本橋容器大学

海外留学編 第4回 イギリスの食生活(Flageolet Beans缶)

5月のイギリスは各種のお花が次々と咲き、美しい季節ですが、残念ながら肌寒い雨の日が多く、ゆっくりと公園やガーデンを歩くには適さない毎日でした。今年は異常気象とのことですので、来年が楽しみです。最近のイギリスの主婦は料理を作るのにあまり時間をかけないようです。むしろ食事をしながらその雰囲気や会話を楽しむ時間を大切にしているようです。
従って、スーパーマーケットには各種の調理済み食品が並んでいます。日本ではデパ地下と称して(現在もそのように表現しているのかどうか)、各デパートの地下には各種の惣菜が売られていますが、こちらは日本のお惣菜のようにそれぞれの料理を器に盛り込んで、並べるということは殆どありません。一つの献立の形で、ケースに入っていて、包装されています。写真のような売り方がなされています。
価格は日本円で800円~1600円のものが一般的です。高価なものもありますが。知り合いの主婦はこれらの中から好みの料理を選んで活用しています。私も何種類か求めてみましたが、好みに合うものが少なく、自分で作る料理の方がおいしく感じられます。

イギリスのお惣菜/大きなお惣菜棚
イギリスのお惣菜/大きなお惣菜棚
ファーマーズマーケットの煮込み料理
ファーマーズマーケットの煮込み料理

 

近くの小学校の校庭で毎週土曜日に有機農産物のファーマーズマーケットが立つのですが、そこでも写真のように有機食品を用いた料理が大きな鍋で煮込みながら売られています。写真の料理は鶏肉、大豆系統の豆、トマト、にんじん、ししとうがらし、コージェット(ズッキーニ)その他の野菜を煮込んだ料理です。これがなかなかの味でした。

インゲン豆の水煮缶と中身
インゲン豆の水煮缶と中身

今回も豆の缶詰を紹介します。イギリスは豆の缶詰が豊富で、様々な豆の缶詰が売られています。
Flageoletというのは小粒のインゲン豆です。缶にはFlageolet Beans in water, salt addと表示されていますが、その通り薄い塩味の水煮です。「缶を開けたら缶から他の容器に移し、冷蔵して2日以内に使用する」旨の表示がされています。
とり肉、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、マッシュルーム、トマトを少し小型に切って煮込み、豆はやわらかいので最後に入れて塩と香辛料を加えた料理を作りました。私は豆類が好物ですので、豆が加わると一段とおいしく頂けます。

文:女子栄養大学名誉教授 吉田企世子