環境活動 Environmental practice

 

容器リサイクル

昭和40年代後半、飲料缶の普及とともに、あき缶の散乱が社会問題となりました。大和製罐は業界他社、関連業界の他企業と共に昭和48年に「スチール缶リサイクル協会(スチール缶)」、「アルミ缶リサイクル協会(アルミ缶)」を設立し、あき缶のリサイクルシステムの開発と確立に力を入れてきました。

今日では、スチール缶・アルミ缶ともにリサイクル率は80%を越え、世界のトップレベルとなっております。

容器別のリサイクル率推移
容器別のリサイクル率推移

スチール缶のリサイクル率

スチール缶のリサイクル率推移
スチール缶のリサイクル率推移

アルミ缶のリサイクル率

アルミ缶のリサイクル率推移
アルミ缶のリサイクル率推移

金属缶(スチール・アルミ缶)のリサイクル率が何故高いのか?

消費者のリサイクル意識の高さ

あき缶といえば資源ごみ、
消費者の皆様に金属缶のリサイクル意識が浸透しています。

分別回収の充実

自治体のご努力、消費者の皆様のご協力により、
全国で約95%以上の自治体が
金属缶の分別回収を実施しています。

分別回収の推進「ポイ捨てに立ち向かった業界の先輩たち」 昭和48年当時、缶飲料の消費が伸びるとともに、公共の場所でのあき缶のポイ捨て・散乱が社会問題となりました。
 業界の関係企業で設立した「スチール缶リサイクル協会(旧名:あき缶処理対策協会)」は、観光地の“美化キャンペーン”や“あき缶用ごみ容器の開発”など、散乱防止を原点に活動を開始しました。
 その一方で集めた缶をどうするか? ポイ捨て・散乱防止には、あき缶のリサイクルシステムを確立しなければならない。
 ごみ問題にリサイクルという考えの無かった30年前に、業界の先輩たちはこの問題に立ち向かったのです。
 リサイクルには分別回収・資源化処理が重要である。スチール缶リサイクル協会は、沼津市とともに分別回収・資源化システムの実証試験を行いました。(これは後に沼津方式として全国に知られることになります。)
 これを基に、スチール缶リサイクル協会は「資源化マニュアル」を作り、自治体の環境担当の方々を対象にした「リサイクルシンポジウム」を開催し、全国へ広めていきました。
 今では、自治体の皆様のご努力、消費者の皆様のご協力により、全国の自治体の95%以上が、分別回収を行っています。
素材としての再利用が確立されている

金属缶(スチール・アルミ缶)スクラップの利用先は広く、
缶を含む様々な金属製品に何度でもリサイクルされます。

スチール缶

スチール缶は、缶をはじめ自動車、家電、鉄道、船舶の材料、建設資材など様々な鉄鋼製品に何度でもリサイクルされます。

スチール缶のリサイクル率が85%を越え、世界のトップレベルである事は意外と知られていません。そこで、スチール缶リサイクルに関し、よくある質問について答えします。

Q.なぜそんなにリサイクル率が高いの?

A.「磁石に付く」というスチール(鉄)の持つ性質によるリサイクルの簡単さのおかげです。この特性を利用し、他の容器などと混ざっていても、自動的に取り出され、全国の鉄鋼メーカーで再利用されています。

Q.アルミ蓋が付いたままで、リサイクルできるの?

A.回収されたスチール缶は、炉に入れて約1600℃で溶かされます。
 このときアルミ蓋もいっしょに溶けます。
 もともと、製鋼メーカーでは余分な酸素を除くため、溶けた鉄にアルミを加えるので、問題となりません。
 また、アルミが溶けるとき発熱するため省エネ効果もあります。
 尚、溶けたアルミはスラグとして回収され、セメントや路盤材としてリサイクルされています。

アルミ缶

アルミ缶は、缶をはじめ建材、自動車、家電など様々なアルミ製品に何度でもリサイクルされます。