お役立ち情報

コラム

HOME > コラム 第17回 いよいよ、充放電効率のリアルタイム劣化診断が登場。

第17回 いよいよ、充放電効率のリアルタイム劣化診断が登場。

 前回のコラム(第16回 ご紹介 低コストでリアルタイム性の高い電池容量劣化診断の方法)で定置用蓄電システムのリアルタイム電池容量劣化診断をご紹介しました。電池容量の劣化診断は多くの手法が知られているのですが、このコラムを書いている時点(2015年10月某日)では、充放電効率のリアルタイム劣化診断はほとんど世の中に登場していません。

 以前のコラム((第15回 電池容量および充放電効率の劣化による蓄電システムの経済性低下について)でご紹介したとおり、蓄電システムの経済性は電池容量と充放電効率の劣化によって相乗的に低下します。そのため、電池容量だけでなく充放電効率も稼働中リアルタイムに劣化診断できれば、蓄電システムのリアルタイム経済性診断への応用の可能性が見えてきます。

 この蓄電システムのリアルタイム経済性診断が実現すると、蓄電システムを管理するエネルギー管理システムの最適化制御能力向上にも貢献できると考えられます。

 去る2015年3月24日に、この充放電効率リアルタイム劣化診断を電気学会電力エネルギー部門大会で発表しておりますので、ご紹介します。

 その方法は、実はリアルタイム電池容量劣化診断と全く同じで、前回のコラム(第16回 ご紹介 低コストでリアルタイム性の高い電池容量劣化診断の方法)の図1に示した充電上限電圧と放電開始後10~20秒後電圧の差電圧を利用します。充放電効率もこの差電圧と線形関係にあるので、電池容量と同様にy = ax + bの線形式を使って推定できます。この関係性は、当社の調査によると相関係数-0.99程度であり(負の相関なのでマイナスの値になります)、相当に高い相関性があります。

 以上より、この方法の特長は次の2点となります。

  • ①蓄電システムの標準的な仕様・運用パターンを利用しており、低コストでリアルタイム性が高い
  • ②充放電効率と電池容量を同時診断できる

今回は、まだまだ世の中で希少な充放電効率リアルタイム劣化診断手法をご紹介しました。

2015年10月29日に神奈川県ものづくり技術交流会で、この劣化診断に関する研究発表を行いました。 その際の講演資料を無料でお配りしております(PDF:約710kB)。ご希望の方はこちらをクリックし資料をご請求ください。

page top