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だいわマンダイアリー

第4回 私達は省エネを通して地球に優しい製品を皆さんに提供します

みなさんこんにちは、北九州市にある新戸畑工場で工場長をしています、水野です。平素から弊社の缶製品をはじめとした各種容器をご愛用いただきありがとうございます。新戸畑工場では主にコーヒーの缶等の3ピース缶の胴部分(円筒部分)に用いる板への印刷と底に用いる蓋の製造を行い、3ピース缶を製造する工場に供給しています。 3ピース缶の胴と蓋の材料にはスチールを用い、電力などのエネルギーを使って機械を動かしているわけですが、使用する材料とエネルギーを減らすことで環境負荷をできるだけ軽減しようと環境活動に工場全体で取り組んでいます。今回は、新戸畑工場で取り組んでいる「環境活動」についてお伝えします。

新戸畑工場環境方針大和製罐(株)新戸畑工場は、地球環境保全が21世紀における人類の最重要課題の一つであると共にその取り組みが企業の存在と活動の必須条件であると認識し、環境と成長の両立を実現する事業活動を行い、容器メーカーとして持続可能で魅力溢れた社会の実現に向け、積極的に貢献します。
平成17年1月

環境負荷軽減についての勉強会の様子
環境負荷軽減についての勉強会の様子
蒸気が値上がり?大変だ!

ある日、総務課の掛長が血相を変え私の所にやってきました。

掛長「蒸気が値上がりします。それもほぼ倍に!」「製造コストが跳ね上がってしまいます。」
工場長「そりゃどういうことだ、分かるように説明しなさい。」
掛長「印刷工程で塗ったインキを乾燥させるのに蒸気を使ってます。インキを高温にすると火災を引き起こす恐れが
あるので、乾燥させるには蒸気を使うと安全なので、蒸気を工場外から配管を伝って供給し購入しています。」
工場長「その蒸気がどうしてそこまで値上がりするのか?」
掛長「蒸気を作るのにかかる燃料代が高騰しているため値上がりするのだと思います。」
工場長「印刷工程では蒸気をたくさん使っているんじゃないか?それは深刻な問題だ、このままではいかん!」

さっそく環境委員会を開催し工場全体で取り組もうとみんなで必死に知恵を絞り色々な意見を出し合っているうちに蒸気の値上がる日が翌月に迫ってしまいました。それならば先ずは足下からムダを見直そうということになり、総動員でムダな箇所を洗い出すことにしました。

配管に漏れがないか徹底的に調べて補修すると共に、その状況をみんなが分かるように掲示板に貼りだして意識高揚を図りました。また、休日でも一部の生産ラインを稼動して蒸気を使用する場合には、蒸気温度を一定に保つコントロールを稼動しているところに限定する等、状況にあわせて可能な限りムダが発生しないようにしました。さらにこれを誰が担当しても常に最適になるようにやり方のルールを定め標準化しました。
その結果、蒸気の使用量を年間でなんと3割近くも減らすことができたのです。できる事から始め、現状とこれからどのようになろうとしているかを「見える化」し、標準化する、という特に難しい事をしたわけではないのですが、その効果は絶大でした。2006年の出来事でした。

パトロール活動の様子
写真はパトロール活動の様子
ムダ取りグループを発足し全社員をあげて
不具合箇所の発見、補修にあたりました。

 

成功体験で弾みをつけ更なる改善へ

この活動を機に「やればできる!」「次は何をやろう!」という意識が工場内のあらゆる所から出てくるようになりました。もともと蒸気だけでなく電気・ガスなどのエネルギー、鉄や塗料等様々な資源を使用していますから、取り組むべき課題はたくさんあります。小集団を編成し部門を超えた活動が繰り広げられ、さらにはこの小集団活動を通じて部門間の壁が消えることで活動のスピード・問題解決力が一気に向上しました。この活動により電気・ガス・蒸気の使用量が減り、CO2排出量の大幅削減につながりました。
(参考:環境活動 > 事業場での取り組み

自他共に認められる「環境の工場」をめざして

最近地球温暖化や諸資材の高騰により、社会全体で環境に関する関心が強まっています。「缶」について環境活動というと一般の方には「空き缶回収でリサイクル」というイメージが湧くと思いますが、「リサイクル」に加えて今回ご紹介したように工場で使用するエネルギーを減らすなどして製造工程での環境負荷を軽減することが私たちの推進する環境活動として非常に重要と考えています。

新戸畑工場では現在、CO2排出量を平成17年度比30%削減を目標に掲げチャレンジしています。また地域の環境活動に積極的に参加し、誰からも「新戸畑工場=環境の工場(向上)」と言われるよう止まらずに進んで参ります。
毎年行われる地元の祭りではスチール缶リサイクルのしくみを消費者の方々にわかりやすくご理解頂けるよう、缶と説明パネルを展示して缶のリサイクル推進をPRしています。

スチール缶リサイクルのしくみを行う