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知る・楽しむ Special

カンたん・カンづめクッキング!

ジャパン・ソウルスイーツ、「あんこ」の缶詰です。

甘いモノに目がないのは、みんな、おなじ。

缶詰コラム

甘いモノに目がないのは、みんな、おなじ。

たべもの系エッセイを読んでいると、筆者の「愛しの、おいしいもの」が、いろいろと紹介されています。
「コレ、ホントに、大好きなんです!」と、正しく過剰な訴えっぷりは、読み手の妄想と食欲を、いやがおうにも盛り上がらせます。なんで、そんなに、盛り上がっちゃうのか?それは、読んで感じとれるのが、単なる味のこと、だけじゃないから。「あのとき、あそこで食べた、アレの味が、いまも忘れられない」……書き手が伝えたいのは、味わった、その瞬間の、「感動」。五感で味わった、『舌の記憶』なんだと思います。
そんななかでも、幼いころの「記憶の味」として、必ず登場するのが、「とろっ」「ふわっ」「じんわり」と、舌にとろける「甘いモノ」。わかるわかる。「おやつばっかり食べるから、ごはんが食べられなくなるんでしょっ!」と、怒られたりしませんでした?みんな、「甘いモノ」に目がなかったんです。そして、オトナになり、ごはんをしっかりいただくようになりましたが。
ただし、「別腹」という機能(というか、言い訳)が、通用するようになります。

 
時代に合わせて、ハイカラにもなりました。

時代に合わせて、ハイカラにもなりました。
戦前から戦後にかけて、アメリカに住む、日本人(日系人を含む)の食生活を研究した方が、いらっしゃるようで。とある都市の、いわゆる『日本人街』で、住人の数に比べ、「和菓子屋」の店舗が多いことに驚いた、というリポートを読んだことがあります。
……西洋のお菓子は、目新しく、未知のおいしさが、あったことでしょう。だがしかし。「甘いモノ」は嗜好品なだけに、やはり和菓子が、ほっとする「郷愁の味」だったのでは、と思います。
……ジャパニーズ・スイーツの基本は、『あんこ』。でも、郷愁だけに甘んじてはいません!例えば、舶来・トレンドフードだった「パン」に、『あんこ』を入れちゃって、ジャパナイズ。
「あんぱん」が、ひろく人気を博したのは、『あんこ』が、安心・安定の、親しみやすい味わいだったから。和テイストだけど、ハイカラ味。そして、時を経て――「イチゴ大福」の誕生に至る。
ムチャぶりされても、個性を曲げずに、懐深く受け入れてしまう。『あんこ』って、そんな“甘いヤツ”なんです。

 

缶詰をつかったレシピ

おやつあげぱん あんフルーツ
缶詰 あんこ

おやつあげぱん
あんフルーツ

さくっ、とろっ。「アツアツおやつ」の楽しさは、手づくりならでは、の贅沢。塩とシナモンを利かせれば、オトナだって、大満足です。

  • 5分
  • 2人前

材料

  • 粒あん缶

    1缶(内容総量90g)
  • 食パン(8枚切り)

    4枚
  • 好みのフルーツ

    適宜
  • 揚げ油

    適宜
  • 塩・シナモン

    適宜
材料

※今回使用したフルーツ:バナナ、フルーツミックス缶

作り方

  • STEP1

    1食パンの、4方のミミを、切り落とす。

  • STEP2

    21のうちの2枚の中心に、あずき、フルーツを乗せる。残りの2枚をかぶせてサンドし、パンのふちを、指でつぶして貼り合わせるように止める。

  • STEP3

    3フライパンに浅く油を入れ、熱し、2を揚げ焼きにする。両面がきつね色になったら、取り出して油をきる。カットして盛りつけ、塩、好みでシナモンを振る。

おいしくなるポイント

「あん」と「果物」の組み合わせ。おいしさは、「フルーツあんみつ」や「イチゴ大福」などで、証明済み。この甘酸っぱい味わいは、懐かしい、昭和味、でしょうか?季節の果物、お好きな食材、いろいろな組み合わせで、トライしてみてください。

レシピ監修・料理・文  タカイ チカ

缶詰料理研究家。2005年「缶詰マニアックス」(ロコモーションパブリッシング)著、2006年「冒険缶詰」(ワールドフォトプレス)監修。

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